f-liberalさんのblog「
闘うリベラルのチャンネル」の「
人権の話」の中で、権利と義務は表裏一体のものではなく、「対応」関係にあるという一文を見つけました。ちょっと気になったので、私なりに考えてみました。確かに正しいのかもしれませんが、なにか違和感を感じましたので。
確かにf-liberalさんのたとえ話だと、権利と義務は対応関係となっています。
しかし借りた側だけを見れば、「お金を借りる権利」を行使する引き替えに「お金を返す義務」が発生しています。これは、義務と権利が表裏一体となっているということではないのでしょうか。さらに言えば、貸した側には「権利」は発生していますが「義務」は発生していません。
ということで、権利と義務の間では様々な関係が存在する、と私は思います。というより、物事を見る視点が変わったら、関係も変わるということなのですが。これを読んでいる方は、どういう風に捉えているのかな。
それでは、私が考える「権利」とか「義務」って何だろう。
「権利」が存在するから「義務」が発生すると受け取っている、と捉えている人が多いようですが、私は逆に「義務」を果たすからこそ「権利」が発生する、と考えています。義務を果たす(というと偉そうですが)要はルールを守るということですね。で、そのルールの延長線上に様々な行動(=権利)が保証される。
社会的に例えると、他人に危害を加えない(=義務)から、自分は自由な行動(=権利)を行使することができる、ということですかね。
なかなか難しい話ではありますけど。
それにしても、偉そうに「権利には義務が伴う」と説教している人が本当に義務を果たしているかどうか、最近の日本では怪しい限りですが。