日本人人質「反日的分子」 参院決算委で柏村武昭議員(Y!ニュース)
イラク人質問題で、参院の柏村議員(自民党)が呆れた発言をしてくれました。
「自衛隊のイラク派遣に公然と反対していた人もいるらしい。もし仮にそうだとしたら、同じ日本国民であってもそんな反政府、反日的分子のために数十億円もの血税を用いることは強烈な違和感、不快感を持たざるを得ない」
翻訳すると、
「俺らの言うことに従わない連中は、日本国民ではない」
ということでしょうか。
日本は言うまでもなく民主主義国です。国民には思想・言論の自由が保障されています(発言の責任も存在しますが)し、政策を批判することはなんら悪いことではないと思います。いや、民主主義国家であるからには、政府は政策に対する批判を甘受することが義務であると思います。それができない国は、独裁国家といわれるのではないでしょうか。そして、仮に政策に反対していたとしても日本国民である限りは、政府は分け隔てすることなく対応しなければならないと思うのですが。
ネット上でも人質となった人に対する批判は多数ありました。しかしそれは「なんで危ないと分かっている場所に行ったの?それで捕まった責任は自分たちにあるんじゃない?」という意見で、少なくとも政策云々は(直接は)批判の対象になっていなかったと思います。私も彼らを批判しましたが、「政策に反対したこと」を批判したのではなく、「行動」を批判したのです。
政治家がこういう発言をしてはいけないと思います。